仕事を休むことが怖かった
『代わりはいるし、なんとかならないことなんてないから大丈夫』
一見、冷たい言葉に見えますが、この一言でわたしはとても救われた。
新卒で1年目のとき、
朝も決められた時間より2時半早く出勤し、
夕方は平気で5.6時間の残業、
土日も出勤するか、
出勤しなくても家で持ち帰り仕事が山盛りで、
友達との楽しい時間でさえも、仕事が気になってしまって長居はできず、
いつからか仕事のことを考えない時間はない
そんな毎日が当たり前になっていた 。
仕事帰りの車の中では、自分でも自覚のない涙が溢れ出し、家に着くと涙が止まり、何事もなかったように過ごす。
こうして最低な心身の状態の自分を無視して、一日も休まず出勤していたが、
あと少しで一年が終わろうとしていた3月!
遂にインフルエンザにかかってしまい、認めたら休まないといけないことが怖くて、
まだ診断されていないのをいいことに出勤した。
とにかく、行かなきゃ
やらなきゃいけない仕事は山盛りだし、新人の私なんかが休んだらだめだ
一日失うと、その分を取り返す方が怖い
そんな思いが更に自分を追い詰め、
必死に隠そうとしたが、すぐに上司に気づかれた。
『インフルエンザだろうけれど、まずは今すぐ帰って病院に行きなさい』
そう言われたわたしは自分の不甲斐なさや悔しさがこみ上げ、今すぐに席を外すという選択肢が始めてだったため、(せめて引き継ぎしないと)(他の人が分かる資料用意しなきゃ) と、休む気持ちがまだゼロだった。
そんなわたしを見た上司に
『なにもしなくて良いから、そのままの状態で今すぐに帰りなさい。 休むことが怖かったかもしれないけれど、少なくともあなたより先輩が沢山いる職場なんだから、代わりはいる。だから気にしないで休みなさい。』
この言葉で私の中の1年間自分で自分の首を締めていた紐の一本がほどけ、手も思考も一旦停止し、いつもとは違う涙が溢れた。
そして、本当に なんとかなった!
だからもし、同じような人がいたらもう少しだけ自分を楽にしてあげてほしい。
なんとかなる !
だから、大丈夫 !
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一日も、一時間も休まなかった私が、
インフルエンザにかかり、5日間休むことに 。
吹っ切れて、どこかのネジもついでに外れた私は、
後遺症で一応持ち帰ってきてしまった仕事を
手もつけず、
5日間 『相棒』を3シーズン程鑑賞しました 。(笑)
なんとかなって良かった !